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∴2007/06/14 (Thu)
「寝たきり防止」

 高齢者の健康度の目安になるのが日常生活動作能力(ADL)。歩行、食事、着替え、入浴、排せつが普通にできるかどうかが尺度になっている。上記の5項目のうち、最も衰えやすいのが歩行である。高齢者を対象にしたいくつかの調査でも、ほかの項目に比べて普通にできる人の割合が低くなっている。

 高齢者の歩行能力は骨量と筋肉量が関係してくる。寝たきりになる原因でも上位を占める(女性では1位)骨折は、骨がもろくなる骨粗しょう症に加え、筋力低下が転倒を招くことから起こっている。骨量、筋肉量の減少は老化現象でもあるが、筋肉・骨の減弱化防止を研究している松尾達博・香川大学農学部助教授は「高齢者ではたんぱく質の摂取量が骨量、筋肉量の減少具合とかかわってきます。ADLを保つためにも、たんぱく質の摂取量を減らさないことが重要です」と言う。

 骨量というとカルシウム不足が指摘されるが、たんぱく質の摂取も同様に大切だ。骨を鉄筋コンクリートに例えれば、鉄筋にあたるのがコラーゲン組織(たんぱく質)、コンクリートにあたるのがカルシウム。骨の成分構成比でいえばともに20%弱。「カルシウムが足りていてもたんぱく質が不足すれば骨は強くならない」(松尾助教授)という関係にある。

 体を動かす原動力である筋肉は線維(たんぱく質)の束。たんぱく質の合成能力が衰えるとともに筋肉量も減少していくが、「高齢者の場合、摂取不足も大いに影響を及ぼしている」と松尾助教授は指摘する。摂取したたんぱく質は1度アミノ酸に分解され、その一部が肝臓でアルブミンと呼ぶたんぱく質に再合成される。血中アルブミン濃度は加齢とともに低下していく。

 通常は血液1デシリットルあたり4グラム程度含まれる。東京都老人総合研究所の高齢者を対象とした長期追跡研究では、アルブミン値が3・8グラム以下の人は3・9グラム以上の人と比べ死亡率が約2倍も高くなっている。「血中のアルブミンは血液の浸透圧を調節したり、いろいろな物質の運搬にもかかわります。アミノ酸バランスのいい高たんぱく質の摂取は元気で長生きするためのポイントとなるといっていいと思います」。

 ◆たんぱく質バランス 必要とするたんぱく質摂取には、植物性たんぱく質と動物性たんぱく質の摂取比率が1対1になることが理想的。現在の日本人のたんぱく質摂取比率は1対1と理想を実現している。ちなみに人の血液中には35種類ほどのたんぱく質が存在している。

(日刊ニュース)

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